• 2019.02.8

Cosy Friday(まったりフライデー) 金曜日の夜にスウェーデン人が家族と家で過ごす理由

金曜日の夜、スウェーデンで外出するなんてことは絶対にないでしょう!金曜日は” fredagsmys(まったりフライデー)”のためにとってあるのです。これは、友達や家族とソファでリラックスしたり、ゲームをしたり、TVを見たり、タコスやpick’n’mix(量り売りのチョコやグミ)、スナックを楽しんだりするスウェーデンの伝統です。
Cosy Friday(まったりフライデー) 金曜日の夜にスウェーデン人が家族と家で過ごす理由

シナモンロール、ニシンの酢漬け、ABBA・・・そして“まったりフライデー”。金曜日の夜に家で過ごす伝統――ソファでまったりしたり、TVを見たり、スイーツやスナックを気ままに食べること――はとても人気で、今やIKEAと並ぶくらいスウェーデンらしいことと言えるでしょう。

“fredagsmys(まったりフライデー)”はスウェーデンのチップスブランドOLWのマーケティングキャンペーンの一環として1990年代に初めて作られた言葉ですが、2000年代には人気のムーブメントになりました。スウェーデンのテクスメクス(テキサス風メキシカン)ブランド Santa Mariaによる最新の調査によると、15歳から70歳のスウェーデン人のうち、三分の一が毎週、78%が一ヶ月に一度はfredagsmys(まったりフライデー)を楽しんでいるそうです。

なぜ“まったりフライデー”?

多くの国では、週の仕事終わりの日になると、友人と外出してパーティーしたり、自宅で豪華な夕食をとったりします。でも、家が大好きなスウェーデン人は、金曜日の夜は家で一番くつろげるもこもこした服を着て、TVを見たりゲームをしたり、美味しいものを食べたりして、家族や友達とリラックスして過ごします。スウェーデンでは、この習慣を “mys(ムス)”といいます。これはデンマークの“hygge(ヒュッゲ)”に近いコンセプトです。

まったりフライデーは、週末の始まり。自由を感じ、次の日のことを考えなくて良い最高の週末のスタートです。

1950年代、スウェーデンで家族がお祝いのディナーをとっていたのは日曜日でした。1960年代には、お祝いはよりカジュアルになり、土曜日になりました。そこから時を進めて現代、スウェーデンでは金曜日が家族の一番の日となりました。

家族によってそれぞれのfredagsmys(まったりフライデー)の過ごし方がありますが、共通してブランケットとボードゲーム、そしておそらく一番大事なものとして、快適な食べものが欠かせません。タコスやピザ、チップス、そしてスウェーデンのpick’n’mix(量り売りのチョコやグミ)のような甘いものです。

まったりフライデーのスナックとチップス

fredagsmys(まったりフライデー)という言葉は、スウェーデンのチップスメーカーOLWによって普及されたので、心地よい金曜日にはチップスやディップ、チーズスナックといったしょっぱいスナックは不可欠です。最近では、革新的なスウェーデンのスナックメーカーがクリーンイーティング(よりよく健康的な食材を食べること)のトレンドに目をつけ、より健康的な商品を開発しています。例えば、Lantmännen(ラントメンネン)の OLW’s lentil crisps や root vegetable crispsなどがあります。

まったりフライデーにぴったりの10の食べもの はこちらから

タコス、pick’n’mix(量り売りのチョコやグミ)、その他まったりフライデーの食べもの

まったりフライデーの他に、スウェーデンの金曜日の夜はタコス・ナイトでもあります。そう、パリパリのトウモロコシでできた固いシェルに牛挽肉のつまった クラシック・テクスメクス(テキサス風メキシカン)、タコスです。スウェーデンとノルウェーでは、ヨーロッパのどの国よりもタコスがよく食べられています(出典:”Taco mexican style” by Malin Eriksson)。最新の消費者調査(Santa Mariaによる委託)によると、スウェーデン人の85%が定期的にテクスメクス(テキサス風メキシカン)を食べており、55%はそれを金曜日に食べるのを好むということです。